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  1. wolfSSL/AlphaProjectボードデモ セットアップガイド
  2. このデモは以下の環境でテストしています。
  3. Renesas : CS+ v6.01, v8.01
  4. Board : AP-RX71M-0A
  5. wolfSSL : 3.15.3, 4.0.0
  6. セットアップ手順:
  7. 1.ソフトウェアの入手
  8.  - APボード付属のソフトウェア一式を適当なフォルダー下に解凍します。
  9.  - 同じフォルダー下にwolfssl一式を解凍します。
  10. 2.wolfSSLのセットアップ
  11.  - CS+にてwolfssl\IDE\Renesas\cs+\Project下のwolfssl\wolfssl_lib.mtpjを開き
  12.   wolfSSLライブラリーのビルドをします。
  13.  - 同じフォルダの下のt4_demo.mtpjを開き、デモプログラムのビルドをします。
  14.  このプログラムもライブラリー形式でビルドされます。
  15. 3.AlphaProject側のセットアップ
  16. !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、_ether_ => _usbfunc_ **!!
  17. !!** と置き換えてください **!!
  18.  デモはap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_csフォルダ下の
  19.  ap_rx71m_0a_ether_sample_cs.mtpjプロジェクトを利用します。
  20.  
  21.  - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\srcフォルダ下の
  22.  AP_RX71M_0A.cファイルを開き、
  23.  97行目のecho_srv_init()の下にwolfSSL_init()を挿入します。
  24. ===
  25. sci_init();
  26. can_init();
  27. echo_srv_init();
  28. wolfSSL_init(); <- この行を挿入
  29. ===
  30. !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!!
  31. ===
  32. CanInit();
  33. SciInit();
  34. EthernetAppInit();
  35. UsbfInit();
  36. wolfSSL_init(); <- この行を挿入
  37. ===
  38. !!**********************************************************************!!
  39.  - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\src\smc_gen\r_bsp_config.h
  40.  を開き、スタックサイズとヒープサイズを以下のように設定します。
  41.  
  42.  120行目 #pragma stacksize su=0x2000
  43.  139行目 #define BSP_CFG_HEAP_BYTES (0xa000)
  44. !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!!
  45.  - ap_rx71m_0a_sample_cs\Sample\ap_rx71m_0a_usbfunc_sample_cs\src\smc_gen\r_bsp_config.h
  46.  を開き、スタックサイズとヒープサイズを以下のように設定します。
  47.  154行目 #pragma stacksize su=0x2000
  48.  175行目 #define BSP_CFG_HEAP_BYTES (0xa000)
  49. !!**********************************************************************!!
  50.  - IPアドレスのデフォルト値は以下のようになっています。
  51.  必要があれば、Sample\ap_rx71m_0a_ether_sample_cs\src\r_t4_rx\src\config_tcpudp.c
  52.  内の139行目からの定義を変更します。
  53.  !!** サンプルプログラム v2.0 を使用する場合は、下記 **!!
  54. Sample\ap_rx71m_0a_usbfunc_sample_cs\src\tcp_sample\src\config_tcpudp.c
  55. 内の166行目からの定義を変更します。
  56. !!**********************************************************************!!
  57. ===
  58. #define MY_IP_ADDR0 192,168,1,200 /* Local IP address */
  59. #define GATEWAY_ADDR0 192,168,1,254 /* Gateway address (invalid if all 0s) */
  60. #define SUBNET_MASK0 255,255,255,0 /* Subnet mask */
  61. ===
  62.  - CS+でap_rx71m_0a_ether_sample_cs.mtpjプロジェクトを開き、wolfSSLとデモライブラリを
  63.  登録します。CC-RX(ビルドツール)->リンク・オプションタブ->使用するライブラリに
  64.  以下の二つのファイルを登録します。
  65.  wolfssl\IDE\Renesas\cs+\Projects\wolfssl_lib\DefaultBuild\wolfssl_lib.lib
  66.  wolfssl\IDE\Renesas\cs+\Projects\t4_demo\DefaultBuild\t4_demo.lib
  67. - CC-RX(ビルドツール)->ライブラリージェネレーションタブ->ライブラリー構成を「C99」に、
  68. ctype.hを有効にするを「はい」に設定します。
  69.  - プロジェクトのビルド、ターゲットへのダウンロードをしたのち、表示->デバッグ・コンソール
  70.  からコンソールを表示させます。実行を開始するとコンソールに以下の表示が出力されます。
  71.  
  72. ===
  73.  wolfSSL Demo
  74. t: test, b: benchmark, s: server, or c <IP addr> <Port>: client
  75. $
  76. ===
  77. tコマンド:各暗号化アルゴリズムの簡単なテストを実行します。所要のアルゴリズムが
  78.  組み込まれているか確認することができます。組み込むアルゴリズムはビルドオプション
  79.  で変更することができます。詳しくはユーザマニュアルを参照してください。
  80. bコマンド:各暗号アルゴリズムごとの簡単なベンチマークを実行します。
  81. sコマンド:簡単なTLSサーバを起動します。起動するとビルド時のIPアドレス、
  82.  ポート50000にてTLS接続を待ちます。
  83. cコマンド:簡単なTLSクライアントを起動します。起動すると第一アーギュメントで指定された
  84.  IPアドレス、第二アーギュメントで指定されたポートに対してTLS接続します。
  85. いずれのコマンドも1回のみ実行します。繰り返し実行したい場合は、MPUをリセットして
  86. 再起動します。
  87. 4.対向テスト
  88.  デモのs、cコマンドを使って、他の機器と簡単な対向テストをすることができます。
  89.  UbuntuなどのGCC, make環境、WindowsのVisual Studioなどで
  90.  対向テスト用のサーバ、クライアントをビルドすることができます。
  91.  GCC,makeコマンド環境では、ダウンロード解凍したwolfsslのディレクトリ下で以下の
  92.  コマンドを発行すると、ライブラリ、テスト用のクライアント、サーバなど一式がビルド
  93.  されます。
  94.  
  95.  $ ./configure
  96.  $ make check
  97.  
  98.  その後、以下のような指定でクライアントまたはサーバを起動して、ボード上の
  99.  デモと対向テストすることができます。
  100.  
  101.  PC側:
  102.  $ ./examples/server/server -b -d
  103.  ボード側:
  104.   > c <IPアドレス> 11111
  105.  ボード側:
  106.   > s
  107.  PC側: 
  108.  $ ./examples/client/client -h <IPアドレス> -p 50000
  109.  
  110.  
  111.  WindowsのVisual Studioでは、ダウンロード解凍したwolfsslフォルダ下のwolfssl64.sln
  112.  を開き、ソリューションをビルドします。Debugフォルダ下にビルドされるclient.exeと
  113.  server.exeを利用します。
  114.  
  115. PC側:
  116.  Debug> .\server -b -d
  117.  ボード側:
  118.   > c <IPアドレス> 11111
  119.  ボード側:
  120.   > s
  121.  PC側:
  122.  Debug> .\client -h <IPアドレス> -p 50000
  123. 以上、